セカオワもサカナクションもhideとはあまり関係なく頑張って売れています
えっ?もしかして釣り針なのっ?
齢40にもなると日々老害ぽい言動に注意して生活しないといけませんね。
口を開けば「俺たちの時代はよかった」「今流行ってる◯◯?俺たちの時代の◯◯と比べれば全然大したことない」とか言いだしたらもう老害そのものですよ。
時々そんなことを言いそうになっては慌てて口をつぐむ、そんな老害予備軍の私ですが、これにはちょっと口を挟みたい!
もうツッコミどころが多すぎて困ってしまいますね!
とりあえず分かったことですが、
- とにかくhideが好き
- BUMPもまぁまぁ好き
- 語るほど音楽シーンには詳しくない
以上の3点となっております。
全部突っ込んでいてはキリがないので、誠に恐縮ではございますが2点だけ言わせていただきます。
- hideは天才だと思うけど、デジタル系ロックの発明者じゃないし、デジタルサウンドの源流でもない
- 「今の音楽ってサイボーグロックがスタンダードじゃないですか?」スタンダードではない
という2点でございます。
電気グルーヴをセカオワのパクリだというような10代の若い子なら全然笑顔で許しちゃうけどさー、昭和生まれで音楽ブログやってる自称「バンドマン」がそんな感じで大丈夫なの?と真顔で問い詰めたくなりますね。
『ピンクスパイダー』はデジタルサウンドをふんだんには使っていないし、結構オーソドックスなミクスチャー
記事冒頭で、hideの『ピンクスパイダー』が当時いかに革新的な曲であったのか、それはそれは熱心に語っておられますが、『ピンクスパイダー』のリリースは1998年。90年代もがっつり後半ですので、「デジタルビートにギター」という類の音楽は、80年代のニューウェーブ/ニューロマンティックス以降から「新世代のロック!」みたいな見出しつきで最低でも10年以上に渡ってメジャーインディー問わず大量にリリースされていたと記憶しております。
というかそもそも『ピンクスパイダー』自体がデジタルサウンドをふんだんに使った曲じゃないしね!当時すでにミクスチャーとかニューメタルなんて言われていたジャンルの曲調だから特別新しいことはしてなかったと思う。いや、いい曲だけどさ!
恐らくは90年代中盤に流行したビックビート(=デジロック)とKornやLimpBizkitみたいなミクスチャーバンドがhideに影響を与えていたんじゃないかと思う次第です。
そんなことより90年代の布袋は頑張っていた!
先に言っておきますけど、私は布袋やBOØWYが特別好きなわけではございません。
むしろ当時はアンチBOØWYに近いポジションに活動しておりまして、理由としましては複数のBOØWY信者に「打ち込み音楽はダサい」と弾圧された経験がございまして、それ以降「NewYorkの何がNoなのか分からない」「タモリみたいなやつがドラム叩いてるけどいいの?」「お前BOØWYきっかけで『アルジャーノンに花束を』読んでるんだ?」などと外野からヤジを飛ばし徹底抗戦したものでございます。
そんなことはどうでもいいけど、90年代の布袋はかなり頑張っていたと思うよ。
「デジタルビート+ロック」というテーマでは、hideよりもかなり早い時期から本格的に取り組んでいて、彼のソロアルバム『GUITARHYTHM』シリーズでもその片鱗を聴くことができるけど、おそらくブレイクビーツをロックに持ち込んだのは、日本国内では布袋が最初だと思うのだがどうだろうか。
とにかく当時の布袋は「攻め」ていた。一番分かりやすいのは、1998年に発売されたアルバム『SUPERSONIC GENERATION』で、布袋ファンの友人の家ではじめて聴いた時の衝撃は今でもよく覚えている。
高速ブレイクビーツ、ビックビート、ガバなど当時最先端だったフロアミュージックをがっつり盛り込んだ超意欲作ですよ!
今聴いてもエゲツないアルバムだなーと思うんですがいかがでしょうか。
ちなみにその時このアルバムを聴かせてくれた布袋ファンの友人は「なんだよ、このアルバム…俺たちが求めている、あの頃の布袋はいなくなっちまったのかよ…」とかつぶやきながら、弾けないけど買った布袋モデルのフェルナンデスを悲しい顔で爪弾いていたけどね。
よく分からなくなってきたからまとめるね
書いてるうちに当時のBOØWYファンや布袋ファンに対する苛立ちを隠せなくなってきたのでまとめるわね。
- hideの『ピンクスパイダー』はいい曲だけど、当時の最先端でもなければデジタルサウンドの源流でもない
- hideよりも布袋の方が頑張ってる。頑張りすぎてファンが全然ついていってなかったので今からでも90年代の布袋を褒めてあげてほしい
以上だよ!
当時のBOØWYファンに対する愚痴はまた別の機会にガッツリ書くね!