なんとか手帳

ダメな大人のなんとか手帳

ペプシストロング ゼロ『桃太郎 Ep.3』が好きだ!

ペプシの桃太郎CMが好きだ!

2014年3月の公開当初は炭酸飲料のCMとは思えない映画ばりのビジュアルとクオリティで巷でも話題になったんですが、エピソードを重ねれば重ねるほど、いやいやストーリーもどうしてどうしてちゃんとしてるじゃねーかと感動しきりでございます。

作りがちゃんとしてるから好きだ!

EpisodeZEROは、文字通り「映画の予告編」的な作り。

Ep.1は、桃太郎の敗北と宮本武蔵との修行、Ep.2で犬が仲間になる背景(狼にそだてられた少年が、群れを鬼に襲われ復讐に立ち上がる!あつい!)を描きました。

そして今回、キジ編はシリーズ最長の4分!

むかし、鳥の王国に双子の戦士がいました。
黒い羽を持つ兄は「カラス」、弟は「キジ」と呼ばれていました。
キジは「愛」で民を守り、カラスは「力」で一族を支配していました。
ある日カラスは、更なる「力」への欲望に負け、
鬼の仲間となってしまいました。
兄への愛を伝えるために、キジは舞を踊りました。
遠くからでもその姿が見えるようにキジの羽は大きく広がっていきました・・・
一族の願いを受けて、キジは兄と戦う決意をしました。

なんだよ、この話!むちゃくちゃカッコイイじゃねーか!

個人的にキジは最終決戦で死ぬ(「桃太郎…キジも鳴かずば撃たれまいだな…ぐは!」ガクっー!「キジーー!(泣」的な)と勝手に思ってたんだけど、なんか王国の跡取りだし、鳥コスしたかわいい女の子たちも帰りを待ってるぽいからそう簡単には死ねなくなったよね。

関係ないけど、鳥の王国は見た感じ結構女子率高いから、そのせいでキジの雰囲気がフェミニンになったんじゃないかとか勝手に思うね。

とにかくお供の動物たちに焦点をあてて各々の背景をきっちり描くのは、桃太郎再構築作品はいっぱいあれど意外にやってこなかった画期的な手法だと思います。

よくよく考えたらそこいらの野生動物を食い物で釣り上げて鬼にけしかけるのは、そこそこ無謀極まりない。彼らが命がけで鬼に挑む理由や桃太郎に着いていく理由がそれぞれに必要だよ。

そういうことをちゃんとやってるからペプシの桃太郎はカッコイイ。どっかの桃太郎は安易にモチーフをパクったくせに「英雄」とか言ってますけども。ウンコですね。

テーマ曲がかっこいいから好きだ!

あとシリーズ通しでテーマ曲になってるThe Heavyの「Same ol'」も本当に素晴らしい。個人的にThe Heavyといえばボーダーランズ2のテーマ曲しか知らないけど、桃太郎もボーダーランズ2もテーマ曲としての役割をキッチリ以上こなしてる。時折、色んなテレビ番組で「Same ol'」かかるけど、どれだけペプシのCMの影響力がでかいのかよく分かるよね。でもこの曲は「Same All=全部同じ、同じ仕事をして同じものを作るのは馬鹿げてる」って歌詞だからね。

The Heavy - Same Ol' - YouTube

普通、炭酸飲料のCMなんて、明るい画面で明るい表情の若い子がみんなが知ってる歌手が歌う明るいBGMに合わせてはしゃぎながら「飲んでスッキリ!」みたいなのばっかりじゃない。そんな同じようなものは作らないよ!という作り手の反骨心みたいなものがビジュアルからもテーマ曲から見え隠れする。だからかっこいい!

続編が気になりすぎるから好きだ!

仲間のエピソードとして残るはサル編だけど、犬=「親」の復讐、キジ=「兄弟」の復讐と来てるから、次に来そうなのは「恋人」か「子供」。男ばっかの話なので、そろそろ色恋があってもいいんじゃないかと思うけど、どうすかね?

あとは鬼との最終決戦編はもちろんやってもらわないと困る(?)し、これが映画なら最終決戦前に一度はチームの不和から解散、そして燃える再結集って流れも欲しい!(できれば再結集のタイミングで泣きたい!)

最近はシリーズCM多いけど、ここまで続きが気になるCMは他にないと思うわ。

でも映画化はしてほしくない!

こんなにもこのCMが好きだからといって映画にしてほしいか?というと全然違いまして、できればCMだけで完結してほしいと思ってます。このままエゲツないほどクオリティの高いCMとして綺麗に幕を引いた方が絶対にかっこいいから!

STOP!安易な映画化!